朗読の必要性

 


なぜ、朗読なのか?


朗読には、国語力を向上させる様々な効果が沢山


1.脳を活性化するには黙読より音読、更に音読より朗読が効果的


通常行われている音読と朗読とでは、脳の働きに大きな違いがあります。

音読も読むことで同時に複数の感覚を動員し、脳内で複数の処理を行っています。
しかし、大きな違いとして朗読では伝えるという行為が付加され、その処理は
ますます多岐に渡ります。

朗読を行うには、文字を読み取る力と、自分が声を出して語彙の意味や
文章の内容を伝える表現力、それを再び聞き、調整する力です。
つまり、朗読で生じる脳内処理は、「文字を読み取る」「読んだ文字や
文章のの意味を理解する」「理解した内容を声に出し、表現する」
「自分の表現をフィードバックする」「声に出した文章を音として聞く」
「音として聞いた文章を再び理解し調整する」と多岐にわたります。

朗読は、これら非常に多くの処理を同時にこなす複雑な行為。
声に出して表現することが付加されることで、前頭前野を中心として脳全体は
満遍なく利用され、結果的に脳が活性化されるのです。

2.朗読で自制心まで鍛えられる


朗読によって刺激される前頭葉は、感情を制御する部位としても非常に大きな
役割を担っています。
朗読で前頭葉が刺激され活性化すると、朗読する人の感受性が豊かになり
感情を制御する自制心までもが発達することになります。

前頭葉はコミュニケーション能力との関係性があることも指摘されています。
前頭葉が鍛えられると、コミュニケーション力まで増し
人間関係も円滑になるということ。
朗読には、驚くべき効能が秘められていると言えますね。

ここまでの総括として


前頭葉は記憶力は企画力の他に、社会性も司っています。
前頭葉が活発になっているときは自制心や理性が働きますが、前頭葉が弱ってくると
本能を抑制する理性が働かなくなります。
前頭葉が衰えると記憶力や理性のコントロールも効かなくなってしまうという
怖いものなのです。
今学校他で問題になっているイジメやハラスメントの多くが前頭葉の未発達とも
言われています。
朗読はこのような問題にうってつけの解消方法なのです。

 3.朗読でUPする具体的な4つの力


朗読は、表現するために自分の五感をフル回転させることが求められ
国語力が自ずとアップします。


理解度UP・・・伝わらない!つまり、わからないところがはっきりとわかるので、
立ち止まって考えるきっかけが生まれやすくなります。
また、繰り返される声を音として表現する、その音を再度聞くことで、情報が
2度以上多く行き来することになります。
繰り返しが増えることで定着度は劇的に高まっていくことでしょう。

集中力UP・・・口を動かすことによって脳の運動野も刺激されるので集中力が
高まります。
自分の声をじっくり聞いているため、敏感になり、さらに集中力は高まります。
理解できない点をじっくり考えることもまた、集中を高めてくれるでしょう。

記憶力UP・・・脳が活発に動くと「たくさん」の情報を「長い」期間保持することが
できるようになります。
音読で脳を活性化させることで、記憶に定着させる手助けをしてくれます。
2015年にモンテリオール大学が行った研究によれば、ただ音読するだけでなく
「人に向かって」朗読することで
さらに記憶力を高めることができるそうです。

表現力UP・・・現代人が一番弱いところです。
特に日本人にはこれからの時代に不可欠な力です。
美徳とされていた日本独自の慎ましさや、相手のことを想い自己主張を控えるという
行為がグローバルな時代では意味が不明である、伝わらない、理解できないと
言われています。
大切なこの美徳が、この頃の日常ではややもすれば思考停止状態として
成長の妨げにもなっています。
それに対して、朗読は表現力こそがエネルギーなのです。
もう一度、ここから再構築することが朗読の重要な目的です。

4.朗読効果の他への活用


朗読には感動が沢山あります。
それは朗読という行為が決して簡単なものではなく、伝えるために頭をフル回転させ
なくてはならないからです。
しかし、そこには普段味わうことの少ない感動があります。
この「感動」こそ、人生を楽しくさせ、困難にぶつかったときに立ち向かう柔軟な
心を育てます。

幼児教育における”読み聞かせ“の効果が、脳の発達に大きな影響があることは
各方面で実証され、すでにご存知のことと思います。
朗読は、活字離れした小・中・高校生にも本の楽しさを教え、さらにオリジナルの
音楽伴奏が心をリラックスさせ、想像力を高め、成人、高齢者にいたるまで幅広い
年齢層の方に健康・認知症予防・セラピー効果としてすでに多岐にわたり活用されて
います。
特に若い方々には発声と発音、抑揚や間の取り方、読解力、生き生きとした表現力を
身につけることで、普段の話し方も変わってきます。
なにより積極的な観察力を手にすることができるのです。
ほかにもアンチエイジング効果も期待されていますし、朗読では人として大切な感が
磨かれるのです。